ファクタリング業界は成長中で、ファクタリング会社は増え続けています。インターネットで「ファクタリング会社」と検索すると様々な業者が出てきて、どの業者が自分に合っているかわからない方も多いでしょう。
さらに、ファクタリング会社の多くは中小零細企業が締めています。その中から信頼できる会社を選ぶのは、かなり大変です。
そこで今回は、ファクタリング会社の選び方について説明します。わかりやすく説明をしますのでぜひ参考にしてください
- ファクタリング業者を選ぶ際の6つのポイントは以下の通り
- 運営会社
- 手数料
- 入金スピード
- 利用限度額
- 契約方法
- 償還請求権の有無
- 最重要は運営会社の信用性
- 悪質なファクタリング業者の特徴は次の6点
- 手数料が高額
- 手数料以外にかかる必要が高額
- 担保や保証人が必要
- 消費税を請求する
- 法人用の口座がない
- 担当者の対応が悪い
ファクタリング会社の選び方のポイントは主に6つ!
ファクタリング業者を選ぶ際のポイントはたくさんありますが、主なポイントは6つに集約されます。
- 運営会社
- 手数料
- 入金スピード
- 利用限度額
- 契約方法
- 償還請求権の有無
ファクタリング業者を選ぶポイントについてわかりやすく説明します。
①運営会社
まずは信頼できる会社が運営しているサービスなのかを見極めることが重要です。
法整備が整っていないファクタリング業界には多くの悪徳業者が参入しています。そういった悪徳業者を避けるためには、ファクタリングサービスを運営している会社(ファクタリング会社)の情報を詳しく知ることが大切です。
ファクタリング会社を選ぶ際に、知人からの紹介以外で一番参考になるのがインターネットの情報です。
優良ファクタリング会社であればインターネット上の公式サイトで社名・住所・代表者の氏名はもちろん、資本金や会社の沿革等をキチンと開示しています。

ただし会社の住所は架空の場所であることも多いので、要チェックです。
②手数料
ファクタリングは手数料が高額になる取引ですが、それでも相場があります。手数料で損をしないためにも、まずはファクタリングの手数料の相場を知っておきましょう。
ファクタリングの手数料相場は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのどちらを利用するかで、以下の表のように大きく変わってきます。
2社間ファクタリングの手数料の相場 | 5%〜20% |
3社間ファクタリングの手数料の相場 | 1%〜15% |
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについては、以下の記事をご覧ください。

ファクタリング会社を選ぶときは、最初から手数料が安く設定されているファクタリング会社を選ぶことも重要ですが、実際にどのくらいの手数料で買取してくれるかは、見積り・審査を受けてみなければわかりません。このファクタリングの見積り・審査はどのファクタリング会社でも無料です。
そのためファクタリングを利用するときは、1社だけでなく複数社に申し込みをして、相見積もりを取るのが一般的になっています。
なお、自分で相見積もりを取るのが時間的に難しい場合は、以下の記事で紹介しているファクタリングの一括見積りサービスを利用すると良いでしょう。

また、ファクタリング会社によっては、継続的に利用していると手数料を引き下げてくれたり、買取額の上限を引き上げてくれたりするところがあります。
手数料は積み上がると大きな差になりますので、継続利用のメリットについても確認しておきましょう。
ファクタリングの手数料について、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

③入金スピード
ファクタリングは入金までのスピード感が大きなメリットですので、審査・入金スピードについても確認しておきましょう。
一般的に手続きが早いとされる2社間ファクタリングでは、最短で即日入金をしてくれるファクタリング会社も少なくありません。
即日入金OKのファクタリング会社をお探しの方は、以下の記事でもおすすめの優良業者を紹介していますので、あわせてご覧ください。
④利用限度額
売却を希望する売掛金額を取り扱ってくれるかも要チェックです。というのもファクタリング会社によって売掛金の買取額の上限・下限は異なるからです。

最低1万円から買取してくれる会社もあれば、最低100万円からという会社もあります。
上限金額についても最大1,000万円までという会社もあれば、数億円単位の売掛金も取り扱ってくれる会社もあります。
幅広い売掛金を取り扱ってくれるファクタリング会社を選べば、事業の成長にあわせて将来的にも長く付き合うことができるでしょう。
⑤契約方法

希望する契約方法に対応しているかもチェックしておきましょう。
ファクタリングの契約方法には、次のようなものがあります。
- 対面
- 郵送
- オンライン
ファクタリング会社によって対応可能な契約方法は異なります。オンラインで手続きが完結する会社もあれば、対面での契約を必須にしている会社もあるのです。
オンラインで手続きが完了するファクタリング会社は、以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。

⑥償還請求権の有無
「償還請求権」とは手形や小切手の支払いがされない、または支払いの見込みがなくなったときに、振出人や裏書人、その保証人などに支払いを請求できる権利のことです。
ファクタリングでいえば、償還請求権の設定しだいで、売掛先の倒産や不渡りにより売掛金が回収できなくなった際に、ファクタリング利用者と、ファクタリング業者のどちらが損失を被るかが変わってきます。
国内におけるファクタリングの契約では、償還請求権の無いノンリコース(non-recourse)契約が一般的です。
ノンリコース契約では、売掛先が倒産してもファクタリングの利用者に弁済義務は発生しません。
つまり貸し倒れのリスクはファクタリング会社が負うことになります。
償還請求権があるファクタリングは、債権譲渡ではなく債権を担保にした融資、つまりは貸付と同じではないかという裁判の判決も出ていますので、基本的には償還請求権のあるファクタリング契約は締結しないほうが良いでしょう。
ファクタリングと償還請求権について、より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

悪質なファクタリング会社の特徴
ここでは、ファクタリング会社選びの際に、悪質なファクタリング会社にひっかからないためのチェックポイントを紹介します。
- 手数料が高額
- 手数料以外にかかる必要が高額
- 担保や保証人が必要
- 消費税を請求する
- 法人用の口座がない
- 担当者の対応が悪い
①手数料が高額
ファクタリングは銀行融資やカードローンの金利に比べて高い手数料がかかるのが一般的ですが、それでも30%を超える手数料の場合は、違法の業者の可能性が高いです。
②手数料以外にかかる費用が高額
手数料は安くても「諸費用」と称して様々な手数料をとる業者も違法な業者の可能性があります。見せかけの手数料は安くても最終的にかかるお金が高い場合は、その業者と取引するのはやめましょう。
③担保や保証人が必要
ファクタリングは貸金ではないので、売掛金を担保にしたり、保証人を要求したりするのは違法です。
しかし、業者によっては、売掛金を担保にして貸金のような形にすることがあります。 ファクタリング業者は貸金はできませんので、もしこのように売掛金を担保にしたり、保証人を要求したりするような業者は違法の可能性が高いので注意しましょう。
④消費税を請求する
消費税法施行令では、売掛金は有価証券として扱われます。そして、有価証券の譲渡は非課税取引となります。よって、売掛金の譲渡は非課税取引です。
そのため、ファクタリング会社は消費税を上乗せして請求することはできません。
手数料の内訳に消費税が含まれているようであれば、きちんとした説明を求めてください。
⑤法人用の口座がない
法人用の口座を開設するためには、金融機関において様々な調査や面談が必要になります。そのため、悪質なファクタリング会社であれば、法人用の口座を開設することは不可能です。
契約前に、そのファクタリング会社の口座が個人名か、法人用かをしっかり確認しましょう。
⑥担当者の対応が悪い
ファクタリングは急速に広まっているため、ファクタリングについての知識が少ないまま取引を始める会社もあるようです。
担当者の説明が適当だったり、曖昧だったりした場合は注意しましょう。
おすすめの優良ファクタリング会社5選
最後に、当サイトがおすすめする優良ファクタリング会社を紹介します。
QuQuMo(ククモ)
当サイトイチオシのファクタリングサービスが株式会社アクティブサポートが運営する「QuQuMo(ククモ)」のオンライン売掛金前払いサービスです。
従来のファクタリングと違い、PC・スマホを使ってオンライン手続きで完結するため、オフィスにいながら資金調達ができます。
さらに手数料もリーズナブルなうえ、幅広い額の売掛金を取り扱ってくれるため、中小企業から個人事業主・フリーランスまで非常に利用しやすいファクタリングサービスです。

対面での面談も不要ですので、交通費や移動時間のコストが掛からないのも嬉しいポイントです。
会社名 | 株式会社アクティブサポート |
代表者名 | 羽田 光成 |
所在地 | 東京都豊島区東池袋3-9-12 ニットービル9階 |
設立 | 2017年9月 |
事業内容 | ファクタリング事業 各種コンサルティング事業 |
取引形態 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 1%〜14.8% |
取引可能額 | 上限なし |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード (最短) | 2時間 |
個人事業主の利用 | ○ |

株式会社アクセルファクター
株式会社アクセルファクターは年間相談件数3,000件を誇る人気のファクタリング会社です。
利用者の5割以上が即日入金を実現しているというスピーディな対応がポイント。
いますぐに資金が必要な方は、アクセルファクターの利用がおすすめです。
一方で、手数料の上限が20%と比較的高めなことと、小口債権については必ずしも買取してくれるというわけではない点には注意してください。
会社名 | 株式会社アクセルファクター |
代表者名 | 本成 善大 |
所在地 | 東京都新宿区高田馬場1丁目30-14 コルティーレ高田馬場1F |
設立 | 2018年8月 |
資本金 | 1億3,456万円(ネクステージグループ全体) |
主要取引銀行 | みずほ銀行 三井住友銀行 |
事業内容 | ファクタリング事業 |
取引形態 | 2社間ファクタリング (3社間ファクタリングも対応可) |
手数料 | 2%〜 |
取引可能額 | 30万円 〜 1億円 |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード (最短) | 即日 |
個人事業主の利用 | ○ |
営業時間 | 平日9:30〜19:00 |

株式会社ウィット
株式会社ウィットは完全非対面の手続きで、オフィスにいながら最短2時間での資金調達を実現しています。
お客様満足度は94%と利用者からの評判も良好なサービスで、2016年設立の新しい企業ながら、一躍ファクタリング業界のトップにおどりでたファクタリング会社です。
特に小口債権の資金化に強く、最低20万円から取り扱いをしてくれますので、まとまった売掛金ができにくい個人事業主の方にもオススメのサービスです。

建設業に特化したサービス「けんせつくん」も提供しています。
会社名 | 株式会社ウィット |
代表者名 | 佐野 俊亮 |
所在地 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田1-6-3いちご東五反田ビル3F |
設立 | 2016年11月 |
事業内容 | 1.経営コンサルタント 2.営業業務に関するコンサルタント 3.インターネット、印刷媒体等に対する広告の企画、立案、制作業務 4.デザイン、広告宣伝の企画及び仲介及び請負 |
取引形態 | 2社間および3社間ファクタリング |
手数料 | 5% 〜 |
取引可能額 | 指定なし |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード (最短) | 即日 |
個人事業主の利用 | ○ |
営業時間 | 平日9:00〜20:00(土日祝休) |

ベストファクター
「ベストファクター」は、東京都新宿区にある株式会社アレシアが運営するファクタリングサービスです。
特に注目したいのは、2社間ファクタリングに特化することで実現したリーズナブルな手数料です。最低2%〜と、どこよりも高い売掛金の買取金額を実現しています。
さらに即日振込み実行率が約8割、審査通過率約9割という利便性の高さも見逃せません。

利用可能額も最低30万円という小口債権から、最高3億円と幅広い売掛金額に対応してくれるので、事業規模や業種によらず利用しやすいファクタリングサービスといえます。
会社名 | 株式会社アレシア |
代表者名 | 班目裕樹 |
所在地 | 東京都新宿区山吹町261 トリオタワーノース4F |
設立 | 2017年1月 |
事業内容 | 1.ファクタリング 2. 資金コンサルティング 3. 投資コンサルティング 4. 経営コンサルティング |
取引形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
手数料 | 2% 〜 |
取引可能額 | 30万円 〜 3億円 |
対応エリア | 全国 |
資金化スピード (最短) | 即日 |
営業時間 | 10時~19時(土・日・祝祭日を除く) |
個人事業主の利用 | ○ |

まとめ
本記事では「優良なファクタリング会社の選び方6つとおすすめ業者5選」を解説しました。
- ファクタリング業者を選ぶ際の6つのポイントは以下の通り
- 運営会社
- 手数料
- 入金スピード
- 利用限度額
- 契約方法
- 償還請求権の有無
- 最重要は運営会社の信用性
- 悪質なファクタリング業者の特徴は次の6点
- 手数料が高額
- 手数料以外にかかる必要が高額
- 担保や保証人が必要
- 消費税を請求する
- 法人用の口座がない
- 担当者の対応が悪い
ファクタリング業者の選定ポイントはたくさんありますが、結局、信用性が1番大事なポイントになります。
特に、ファクタリング業者の中には悪質な業者もあるので、ファクタリング業者を選ぶ際はとにかく信頼性の高い業者を選ぶようにしてください。
悪質な業者につかまってしまうと、解決するまでに無駄な時間がかかりますし、大きな被害を受けてしまうこともあります。

細かな条件はもちろん大切ですが、まずは何よりも信頼できる業者であるかどうかをしっかり把握するようにしましょう。