【ファクタリングの基礎知識】仕組みと意味、メリット・デメリットを図解

図解でわかるファクタリング|ファクタリングとは?

ファクタリング(factoring)」は、売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、入金予定日より前に資金化できる、比較的新しい金融サービスです。

本記事では、「【ファクタリングとは?】仕組みとメリット・デメリットをわかりやすく解説」について書きます。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは?

ファクタリングを詳しく説明する前に、一般的な商取引を考えてみましょう。

日本の商習慣では「信用取引」が一般的です。信用取引では、商品・サービスの提供が先で、対価(代金)は後から受け取ります。

商品・サービスの提供には元手が必要ですから、代金を受け取るまでは、資金は出ていく一方。資金力のない中小企業や個人事業主が、帳簿上は黒字でも、資金繰りに苦しむ背景には、この信用取引も影響しています。

この状況から抜け出すために、注目されている金融サービスが「ファクタリング」です。

ファクタリング(2社間ファクタリング)取引のイメージ
ファクタリング(2社間ファクタリング)取引のイメージ

ファクタリングのメリット

ファクタリングのメリット

①支払いサイトの短縮

一般的な信用取引では、サービス提供から売掛金の支払いまでに、平均30~60日程度のタイムラグが発生します。

このタイムラグは、業種や取引先の規模によって異なり、取引先が大手の場合ほど、支払いが遅い傾向にあります。

ファクタリングならば、最短で申込みしたその日中に売掛金を現金化できます

②オフバランス化で財務状況を改善

オフバランス化とは、貸借対照表の中から特定の項目を取り除くことで、財務の効率化を図るものです。

ファクタリングを利用することで、売掛金を流動資産である「現金」に変えることができ、当座比率が向上します。さらに、ファクタリングで得た資金で負債を減らせば、負債にかかっていた利息も節約できます。

このように、時間はかかりますが、キャッシュフローも改善し負債に頼らない財務体質に改善することができるのです

③審査は銀行融資等にくらべて簡単

ファクタリングの審査通過率は、銀行融資と比べると、かなり高くなっています。また、審査に必要な書類も少なく、慣れれば準備に時間はかかりません。

急いで資金が必要なときに嬉しいポイントです。

④担保・保証人はいらない

銀行融資では、一般的に、人的・物的担保が必要になります。

一方で、ファクタリングで担保・保証人は不要です。

担保・保証人を求めてくる業者は、ヤミ金等の悪徳業者の可能性が高いため、契約してはいけません。

⑤取引先が倒産しても調達したお金を返還する義務がない(ノンリコース)

ファクタリングでは、契約後に(取引先が倒産するなど)売掛金の回収が不可能になっても、利用者に返還義務が生じない(ノンリコース)契約が一般的です。

ただし、稀にノンリコースでない契約を持ちかけてくる業者があります。契約前に条件をチェックするようにしましょう。

⑥信用情報に悪影響がない

ファクタリングは、融資や借入ではありません。あくまで売掛金の譲渡(または売買)契約です。

そのため、会社や事業主個人の信用情報に影響しません

⑦財務コンサルを兼ねるファクタリング会社も多い

ノンバンク系のファクタリング会社には、財務コンサルを提供している会社も多くあります。

一般的に、ファクタリングが必要な状況になってしまうと、一度のファクタリングで資金繰りが回復することは難しいものです。そのため数ヶ月間にわたり、ファクタリングを利用しながら、徐々に財務状況を改善していくことになります。

そういった財務改善のサポートを希望する場合は、コンサルティング業務を兼ねているファクタリング会社を選ぶと良いでしょう。

ファクタリングの4つのデメリット

ファクタリングのデメリット

①手数料が高い

ファクタリングは、手数料が高額になりがちな金融サービスです。

特に、売掛先(取引先)に通知せずに使えることで人気の「2社間ファクタリング」の場合は、手数料が売掛金額の5%〜30%にもなります

②ファクタリングの利用可否は、取引先の信用情報に依存する

ファクタリングで審査されるのは、主に取引先(売掛先)の信用情報です。

そのため、取引先の経営状態が悪ければ、あなたの信用や経営状況に関わらず、買取NGになることもありえます。

大手企業の売掛金ほど、手数料は安く、確実に買取をしてもらえます。ファクタリング利用時には、できれば安定した大手企業の売掛金を利用するとよいでしょう。

③取引先との信用問題になる可能性がある

建築・建設業など、ファクタリングが一般的な業界を除くと、手数料の高いファクタリングを利用することは、資金繰りがうまくいっていないと疑念を持たれることがあります。

④ヤミ金業者が多く参入している

日本では、ファクタリングの法整備は整っていないのが実情です。そのため、多くのヤミ金業者が参入しています。

ファクタリング会社を選ぶ際には、信頼できる会社かどうか、入念にチェックしましょう。

まとめ

本記事では、「【ファクタリングとは?】仕組みとメリット・デメリットをわかりやすく解説」について書きました。

どんな資金調達法にもメリットとデメリットがあります。

ファクタリングは、非常にすばやく資金調達できる反面、手数料が非常に高い資金調達手法です。

使い所に迷ったときは、この記事を再読して、ファクタリングを使うべきかどうかを検討してみてください。