大きな取引が決まると入金が楽しみになるものですが、万が一入金がなければ、経営に大きなダメージを受けることもあります。
そのため、「本当に入金されるのか?」と不安を感じている経営者の方は多いものです。
そんなときに頼りになるのが『保証ファクタリング』です。
この記事では、『保証ファクタリング』の仕組みと、そのメリット・デメリットを解説します。
- 『保証ファクタリング』の仕組み
- 『保証ファクタリング』のメリット・デメリット
ファクタリングってどんなサービスなの?という方は、以下の記事をご覧ください。
『保証ファクタリング』とは?
『保証ファクタリング』とは、取引先が倒産したなどの理由で売掛金(売掛債権)が支払われない場合に保証を受けられる仕組みです。
利用にはある程度の手数料がかかりますが、不測の事態に備えて一定のリスクヘッジをすることができるという利点があります。
『保証ファクタリング』の5つのメリット
『保証ファクタリング』には様々なメリットがありますが、主なメリットは5つです。
- リスクヘッジができる
- 取引先に知られずに利用できる
- 与信審査を委託できる
- 手数料を国の助成金で賄えることがある
- 銀行などの金融機関からの信頼度が上がる
リスクヘッジができる
『保証ファクタリング』を利用すれば、売掛金(売掛債権)回収のリスクヘッジができます。
これは売掛金の額が大きい場合には特に効果的です。
『保証ファクタリング』があれば、万が一取引先が倒産しても(売掛金の保証があるため)安心して業務に専念できます。
取引先に知られずに利用できる
『保証ファクタリング』は取引先に知られずに利用できます。
審査の過程で、取引先に連絡が行くようなことはありません。
そのため、取引先との信頼関係や今後の取引への影響を懸念しなくても大丈夫です。
与信審査を委託できる
『保証ファクタリング』を利用することは、結果的に与信審査を外部委託(アウトソーシング)することになります。
依頼を受けたファクタリング会社は、取引先の与信審査を行うからです。
『保証ファクタリング』を提供している業者は、与信に関する様々なノウハウや経験があるため、正確な与信審査を行うことができます。
判断が難しい与信審査をアウトソーシングできるのは、『保証ファクタリング』の大きなメリットです。
手数料を国の助成金で賄えることがある
建設業界など取引金額が大きく関連企業が多いケースなどでは、『保証ファクタリング』の手数料を国が負担してくれるケースがあります。
建設業のファクタリングについては、以下の記事をご覧ください。
銀行などの金融機関からの信頼度が上がる
『保証ファクタリング』を利用することで、リスクヘッジを行って堅実な経営をしている会社として、銀行などの金融機関からの信頼度が上がります。
融資を受ける際のアピールポイントにもなりますよ。
『保証ファクタリング』の2つのデメリット
『保証ファクタリング』の主なデメリットは2つです。
- 手数料がかかる
- 取引先の信用状況次第で利用できないケースがある
手数料がかかる
『保証ファクタリング』の利用には手数料がかかり、無事に売掛金の入金があった場合でも手数料は戻ってきません。
つまり、掛け捨ての保険のようなものなんです。
また、手数料は取引先の信用力によって変わるため、信用力が低い取引先の場合には高額な手数料がかかるケースがあります。
万が一の際のダメージと手数料の負担分を天秤にかけて、しっかりと検討してください。
取引先の信用状況次第で利用できないケースがある
『保証ファクタリング』は、万が一の際のリスクヘッジとして有効な方法ですが、取引先の信用状況によっては利用を断られることもあります。
『保証ファクタリング』を検討するタイミングは?
『保証ファクタリング』を検討するタイミングは様々ですが、利用した方が良い主なケースは2つです。
- 売掛金の金額が大きい場合
- 取引先の信用状況に不安がある場合
売掛金の金額が大きい場合
売掛金額が自社の売り上げの大きな部分を占める場合、万が一入金がなければ経営に深刻なダメージを与えてしまいます。
この場合は、リスクヘッジのために『保証ファクタリング』を利用すると良いでしょう。
取引先の信用状況に不安がある場合
与信審査のノウハウは無くても、取引先のふとした変化に不安を覚えることがありますよね。
このような勘は当たることも多いものです。
取引先の信用状況に少しでも不安がある場合は、『保証ファクタリング』の利用を検討するべきです。
まとめ
この記事では、『保証ファクタリング』の仕組みとメリット・デメリットについて解説しました。
記事の要点をまとめます。
- 『保証ファクタリング』は、売掛債権にリスクヘッジをかけられる便利な仕組み
- 手数料がかかる、掛け捨ての保険のようなもの
- 売掛金が大きい場合や取引先の信用状況に不安がある場合に利用する
この記事を参考に、『保証ファクタリング』の利用を検討してみてください。
なお、通常のファクタリングでも売掛債権にリスクヘッジをかける効果があります。
ぜひ、あわせて利用を検討してみてくださいね。