最近、資金調達にファクタリングを利用する方が増えています。
でも、いざファクタリングを使おうと思っても、どの会社を選んだらいいか迷いますよね。
大事な事業資金を扱うわけですから、慎重に選びたいものです。
そこで、この記事では、初めてファクタリングを利用する方にもわかりやすいように
- 失敗しないファクタリング会社の選び方
- 悪質なファクタリング会社の見分け方
をまとめてみました。
ファクタリングってどんなサービスなの?という方は、以下の記事をご覧ください。
ファクタリング会社の選び方6つのポイント
ファクタリング会社を選ぶときに確認するべきポイントは、次の6点です。
①運営会社
まずは、運営会社の情報を確認しましょう。
一時期よりも減ったとはいえ、ファクタリング業界には多くの悪徳業者がいます。
悪徳業者を避けるためには、
- 公式サイト
- 法人の登記簿
- 帝国データバンクの情報
などを確認すると良いでしょう。
一番簡単なのは、公式サイトを確認することですね。
優良ファクタリング会社は、公式サイトで次のような情報を公開しています。
- 社名
- 住所
- 代表者名
- 資本金
- 会社の沿革 など
ただし、住所は架空のものであることもあるため、Googleマップなどで確認しましょう。
また、インターネット・SNS上でのファクタリング会社の口コミも参考になりますよ。
②手数料
ファクタリングの手数料は、
- 「2社間ファクタリング」5%〜20%
- 「3社間ファクタリング」1%〜15%
ほどが相場です。
実際の手数料は審査で決まりますが、銀行融資やカードローンの金利に比べて高い手数料がかかることを認識しておきましょう。
なお、継続利用で手数料が下がるファクタリング会社もあります。
少額でも積み上がると大きな差になりますので、少しでも手数料の安い会社を選びたいですね。
ファクタリングの手数料相場については、以下の記事をご覧ください。
③対応スピード
ファクタリングはスピーディに資金調達できることが大きなメリットです。
最短数時間で入金してくれるファクタリング会社もあります。
また、わずかですが土日祝日・夜間に対応してくれる会社もあります。
必要に応じて利用してみてくださいね。
土日祝日に即日対応を希望の方は、以下の記事をご覧ください。
④買取可能額
調達したい額の請求書を買取してくれるかも要チェックです。
ファクタリング会社によっては、買取できる請求書の額に制限があります。
特に、少額すぎる請求書は買い取ってもらえないことは多いです。
そのため、個人事業主やフリーランスの方などは、まとまった額の請求書が無いためにファクタリングの利用を断られることもあります。
逆に小規模のファクタリング会社の場合は、高額な請求書の買取ができないこともあります。
以下の記事では、個人事業主・フリーランス向けに少額から買取してくれるファクタリング会社を紹介していますので、あわせてご覧ください。
⑤契約方法
ファクタリング会社によって、契約方法はさまざまです。
- 対面(来店・出張買取)
- 電話
- 郵送
- オンライン
最近は、時間も費用もかからないオンライン契約が人気です。
スマホで契約できるサービスもありますよ。
「オンライン完結」で資金調達したい方は、以下の記事もご覧ください。
ファクタリングの「契約」については、以下の記事をご覧ください。
⑥償還請求権の有無
「償還請求権」というのは、取引先の倒産などで売掛金が回収できなくなった際に、利用者とファクタリング会社のどちらが損失を被るかを決めるものです。
日本国内におけるファクタリングでは、償還請求権の無い「ノンリコース契約」が一般的です。
ノンリコース契約では、取引先が倒産しても、ファクタリングの利用者に弁済義務は発生しません。
償還請求権があるファクタリングは、債権譲渡ではなく債権を担保にした融資、つまりは「貸付と同じ」いう裁判の判決も出ています。
償還請求権のあるファクタリング契約は締結してはいけません!
ノンリコース契約については、以下の記事をご覧ください。
悪質なファクタリング会社を見極める6つのポイント
次に、悪質なファクタリング会社を見極めるためのポイントを紹介します。
①会社のホームページがない
会社のホームページがないファクタリング会社は避けたほうが無難です。
またホームページがあっても、会社情報や手数料等の重要事項の記載がない会社も避けましょう。
②担保や保証人を要求される
ファクタリングは貸金ではないので、売掛金を担保にしたり、保証人を要求したりするのは違法です。
③高額な手数料を要求する
ファクタリングは手数料が高額になりがちです。
それでも手数料が30%を超える場合は、違法業者の可能性が高いです。
違法業者でなくとも、30%以上の手数料では、資金繰りが悪化する可能性が高いです。
また、手数料は安くても「諸費用」として様々な費用を請求してくるファクタリング会社も違法業者の可能性があります。
④消費税を請求する
ファクタリング会社は、手数料に消費税を上乗せして請求することはできません。
消費税法施行令では、売掛債権は「有価証券」として扱われ、有価証券の譲渡は非課税取引です。
つまり、ファクタリングでは消費税は発生しないんですね。
手数料の内訳に消費税が含まれていたら、きちんとした説明を求めましょう。
⑤法人用の口座がない
悪質なファクタリング会社は、法人口座を開設することは不可能です。
というのも、法人口座を開設するには、金融機関の調査や面談が必要だからですね。
そのため、ファクタリング契約前に、支払い用の口座が法人口座であることを確認しましょう。
⑥担当者の対応が悪い
ファクタリングの利用は急速に増えているため、ファクタリングの専門知識が少ないまま取引を始める会社もあります。
そういった会社は、担当者の対応が悪いことが多いです。
説明が適当だったり、曖昧だったりした場合は利用を中止しましょう。
ファクタリングでは「相見積もり」は必須
ファクタリング会社の選びでは「必ず相見積もりをとる」のがおすすめです。
というのも、ファクタリングには手数料が高いという大きなデメリットがあるからです。
ファクタリングを利用したことで、かえって資金繰りが悪化することもあります。
ファクタリングの手数料は、
- 売掛債権の発生経緯
- 取引先の信用情報
- 売掛金の額
- ファクタリング会社が得意とする業界・業態
など、さまざまな条件を総合的に判断して決まりますが、最終的にはファクタリング会社ごとの基準で大きく変わってきます。
以上のことから、ファクタリング利用時は必ず2〜3社から相見積もりを取ると良いでしょう。
以下の記事で紹介している一括見積りサービスを利用するのもおすすめです。
まとめ
「【最新】優良ファクタリング会社の選び方6つのポイントを解説」について書きました。
- ファクタリング業者を選ぶ際の6つのポイントは以下の通り
- 運営会社
- 手数料
- 対応スピード
- 利用限度額
- 契約方法
- 償還請求権の有無
- 悪質なファクタリング会社を見極めるポイントは以下の6点
- 会社のホームページがない
- 担保や保証人が必要
- 高額な手数料を要求する
- 消費税を請求する
- 法人用の口座がない
- 担当者の対応が悪い
利用者によってどのファクタリング会社が最適かは変わってきます。
Aさんには手数料の最も安い「X社」が最優良でも、Bさんには手数料は少し高くても入金スピードが早い「Y社」が最優良というように、利用者が何を重視するかで評価は異なります。
自分がどのポイントを重視するかを考えてみてください。