『診療報酬債権ファクタリング』ってなに?
『診療報酬債権ファクタリング』を利用するとどうなるの?
ファクタリングには、病院や診療所等の医療機関しか利用できない『診療報酬債権ファクタリング』というものがあります。
今回は、『診療報酬債権ファクタリング』について説明をします。
- 診療報酬債権ファクタリングの概要
- 診療報酬債権ファクタリングのメリット・デメリット
ファクタリングってどんなサービスなの?という方は、以下の記事をご覧ください。
『診療報酬債権ファクタリング』とは?
『診療報酬債権ファクタリング』とは、医療機関の「社会保険診療基金(社保)」や「国民健康保険団体連合会(国保連)」への診療報酬(レセプト報酬)を利用したファクタリングです。
入金日前の診療報酬をファクタリング会社に買い取ってもらうことで早期に資金調達でき、結果として資金繰りを改善することができます。
『診療報酬債権ファクタリング』には、様々なメリット・デメリットがありますので、ぜひしっかり理解していきましょう。
『診療報酬債権ファクタリング』の5つのメリット
『診療報酬債権ファクタリング』の主なメリットは5つに集約されます。
- 資金繰りを改善できる
- 一般のファクタリングに比べ手数料が安い
- ノンコースファクタリングであるのが一般的
- トラブルになる可能性が極めて低い
- 初月のみ2か月分の診療報酬が受け取れる
資金繰りを改善できる
ファクタリングの主なメリットとしては、最短数時間〜数日で資金調達できることや審査が柔軟で経営状況が悪くても利用できることなどが挙げられます。
つまり『診療報酬債権ファクタリング』を利用すれば、診療報酬の支払いサイトを短縮し、資金繰りを改善することができます。
一般のファクタリングに比べ手数料が安い
『診療報酬債権ファクタリング』は、支払い相手が国になるため支払いがされないことや遅れることはほぼありません。
ファクタリング業者から見るとほぼ100%回収ができるので、リスクが低いことから、手数料が安くなるのが一般的です。
通常のファクタリングに比べ手数料が安いのは、『診療報酬債権ファクタリング』の最大のメリットといえます。
ファクタリングの手数料相場については、以下の記事をご覧ください。
ノンコースファクタリングであるのが一般的
『診療報酬債権ファクタリング』は、先ほど説明した通り、支払い相手が国になるため倒産の可能性がありません。
そのため、償還請求権なしのノンコースファクタリングで利用できるのが一般的です。
ノンコースとは、売掛先が破綻しても、ファクタリング利用者は責任を問われないファクタリングです。
ノンコースで利用できるのは『診療報酬債権ファクタリング』の大きなメリットになるでしょう。
ノンリコース契約については、以下の記事をご覧ください。
トラブルになる可能性が極めて低い
『診療報酬債権ファクタリング』の支払い相手は、国保や社保などの国の機関なので、トラブルになる可能性は極めて低いです。
支払いを拒絶する可能性がなく安心して取引できるのは、『診療報酬債権ファクタリング』ならではのメリットといえます。
初月のみ2か月分の診療報酬が受け取れる
『診療報酬債権ファクタリング』は、初月のみ2か月分の診療報酬が受け取れます。
どういうことかというと、例えば1月に『診療報酬債権ファクタリング』を利用した場合、もともと2月に受け取る分の診療報酬と3月に受け取るはずの診療報酬を前倒しで受け取れますので、合計2か月分の診療報酬を一度に受け取ることができます。
病院の設備投資や運転資金に困っている時に役立ちます。
初月のみ2か月分の診療報酬が受け取れるのは、『診療報酬債権ファクタリング』の大きなメリットです。
『診療報酬債権ファクタリング』の2つのデメリット
『診療報酬債権ファクタリング』には様々なメリットがありますが、デメリットもあります。
- 手数料がかかる
- 自転車操業になる恐れがある
- あつかっているファクタリング会社が限られる
手数料がかかる
『診療報酬債権ファクタリング』は、一般のファクタリングに比べると手数料が安いです。
それでも銀行融資やカードローンの金利よりは高い傾向にあります。
当たり前ですが、ファクタリングを利用しない場合、診療報酬の満額をもらえますので、手数料がかかるのは『診療報酬債権ファクタリング』を利用する最大のデメリットです。
ファクタリングの手数料相場については、以下の記事をご覧ください。
自転車操業になる恐れがある
『診療報酬債権ファクタリング』に限った話では無いですが、ファクタリングは1度使うと自転車操業になりがちです。
ファクタリングを初めて利用したときは、2か月分の運転資金が入ることになるので非常にありがたいですが、翌月入金する分はゼロになってしまいます。
結局、翌月分の運営資金のために再度ファクタリングするケースは非常に多いです。
このように、ファクタリングは一度利用してしまうと、自転車操業になる可能性があるのは大きなデメリットです。
あつかっているファクタリング会社が限られる
『診療報酬債権ファクタリング』は、ファクタリング会社側に高度な専門知識が求められるため、取り扱っているファクタリング会社が限られるというデメリットがあります。
まとめ
今回は、『診療報酬債権ファクタリング』について説明しました。
- 『診療報酬債権ファクタリング』とは、診療報酬を利用したファクタリング
- 『診療報酬債権ファクタリング』のメリットは以下の4点
- 一般のファクタリングに比べ手数料が安い
- ノンコースファクタリングであるのが一般的
- トラブルになる可能性が極めて低い
- 初月のみ2か月分の診療報酬が受け取れる
- 『診療報酬債権ファクタリング』のデメリットは以下の3点
- 手数料がかかる
- 自転車操業になる恐れがある
- あつかっているファクタリング会社が限られる
『診療報酬債権ファクタリング』は、一般のファクタリングに比べて手数料が安いなど様々なメリットがあります。
また、トラブルに発展する可能性が極めて低いため非常にメリットの多いファクタリングです。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき『診療報酬債権ファクタリング』の利用を検討してみてはいかがでしょうか?