ファクタリングの『支払い』ってどうすればいいの?
返済できなかったり、支払いが遅れたりしたらどうなるの?
ファクタリングでは「契約時の支払い」と「売掛金回収後の支払い」の2つの支払いが発生します。
また「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」のどちらを選ぶかで売掛金回収後の支払い方法が異なります。
今回は、ファクタリングの『支払い』について説明をします。
- ファクタリング契約時の『支払い』
- 売掛金回収後の『支払い』
- 支払い遅れや返済できない場合は?
ファクタリングってどんなサービスなの?という方は、以下の記事をご覧ください。
契約時の支払い
「契約時の支払い」とは、ファクタリング利用の際に発生する
- 手数料
- 事務費用
- 債権譲渡登記費用
などの支払いです。
これらの費用は売掛金の買取代金から差し引かれるため、特別な手続きは必要ありませんが、ファクタリング利用のコストとして正確に把握しておきましょう。
特に「手数料」は高額になりがちなので注意しましょう。
ファクタリングの手数料相場については、以下の記事をご覧ください。
「債権譲渡登記」については、以下の記事をご覧ください。
売掛金回収後の支払い
「売掛金回収後の支払い」は、ファクタリングの契約方法として「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」のどちらの方法を選ぶかで異なってきます。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについては、以下の記事をご覧ください。
「2社間ファクタリング」利用時の支払い方法
「2社間ファクタリング」ではファクタリング利用者が取引先から売掛金を回収し(上図③)、受け取った売掛金をファクタリング会社の指定口座に振り込みます(上図④)。
ファクタリング会社は出来る限りスムーズに売掛金を回収したいため、回収後の売掛金の支払い期日について契約で明確に定めています。
一般的に売掛金の入金予定日から10〜15日以内に支払い期日が設定されることが多いです。
「3社間ファクタリング」の支払い方法
「3社間ファクタリング」では売掛先からファクタリング会社へ直接売掛金が支払われる(上図⑤)ため、ファクタリング利用者に回収代行の必要はありません。
よって、「2社間ファクタリング」の契約時のような売掛金の支払期限は無く、ファクタリング契約が成立すれば、その後に利用者が何らかの手続を行う必要はありません。
ファクタリングの「契約」については、以下の記事をご覧ください。
「売掛金回収後の支払い」3つの注意点
「売掛金回収後の支払い」には気をつけたい注意点が3つあります。
- 売掛金の入金があったらすぐに支払う
- 分割払いは不可
- 掛け目は返還される
①売掛金の入金があったらすぐに支払う
「売掛金回収後の支払い」は、売掛金の入金後すぐに行うのが原則です。
売掛金の入金予定日から10〜15日以内が一般的です。
売掛金を使い込んだあげく、ファクタリング会社に返還できない場合は横領罪に問われることもあります。
なぜなら売掛債権の譲渡は既に行われているので、売掛金を受け取る権利はファクタリング会社にあるからです。
万が一売掛先の事情で入金が遅れた場合は、その事情をしっかり説明する必要があります。
期日までに返済しなかった場合は、違約金や損害賠償が発生する可能性がありますので注意しましょう。
②分割払いは不可
ファクタリングは貸金ではないため分割払いは認められていません。
ファクタリング業者に「分割払いできますよ」と言われても、貸金業者の登録をしていない場合、相手は違法業者です。
③掛け目は返還される
ファクタリング会社によっては、掛け目が設定される可能性があります。
掛け目とは、万が一、売掛金の回収ができないときのための保証金のようなもので、しっかりと売掛金が返還されれば利用者に戻ってくるお金です。
まとめ
「ファクタリングの2つの『支払い』分割払いや支払い遅れはどうなる?」について解説しました。
- ファクタリングには「契約時の支払い」と「売掛金回収後の支払い」がある
- 「売掛金回収後の支払い」は2社間ファクタリング利用時に必要
- 「売掛金回収後の支払い」で重要なポイントは以下の3つ
- 売掛金の入金があったらすぐに支払う
- 分割払いは不可
- 掛け目は返還される